屋根の遮熱・断熱による暑さ対策や省エネ効果はもちろんのこと、ルーフシェードの副次的なメリットに雨音の消音効果が挙げられます。それまで直接屋根に降り注いでいた雨がシート(ルーフスクリーン)に当たることで、室内の騒音が低減されることが明らかになっています。
降雨消音効果 検証実験
雨量が40mm/hの天候において、ルーフシェードの有無による室内の騒音を計測しました。
[騒音実験] | シート無し | シート有り | 差 |
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降雨 | 70.7(dB) | 51.6(dB) | 19.1(dB) |
※ 雨量=40ミリ/時間
ルーフシェードがあることで、騒音を約20dB抑えることができました。これは、人が「うるさい」と感じる電話レベルの騒音が、「静か」だと感じる室内の状態まで抑えられたのと同等です。
風への強度も実証済み
屋根上のシートとなると、雨風、とりわけ強風による吹き飛ばしが懸念されますが、ルーフシェードは強風であっても破損・吹き飛ばしなどが起こらないように設計されています。
ルーフシェードのハゼ式・重ね式の両方において、横から送風機で風を送ったときの耐久性を実験しました。
ハゼ式 | ボルト式 | |
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縦 | 風速60m | 風速60m |
異常なし | 異常なし | |
横 | 風速60m | 風速40m |
異常なし | 異常なし |
ハゼ式では風速60m、ボルトでは風速40mに耐えられることが実証されています。なお、風速60mとは鉄塔が曲がることがあるほどの風速であり、記録的な台風の風の強さと同等です。